ディッキアの原種のひとつであるディッキアダウソニー。こちらはディッキアの育種で有名な、ビルベイカー氏が所有していた物のクローンとされているものです。ビルベイカー氏がどういった選別を行ったかはわかりませんが、ダウソニーの特徴である細葉と、それとは対照的な大きなトゲが非常に美しい個体です。
この独特な葉の形状に何度も見入ってしまいます。元々のダウソニーの形状を強調したような印象です。特に交配種との記載はありませんので、本種はダウソニーの実生から生まれた個体でしょうか。品種と言ってもよいくらいの個性があります。
また、別の記事で触れたいと思いますが、このビルベイカーズクローンのF2はとても良い個体が出るんです。F2についての記事はこちらから。
http://www.ykplants.com/2016/07/dyckia-dawsonii-bill-baker-f2.html
ダウソニーを使った交配種には素晴らしいものがいくつもありますが、有名な物はビルベイカーズクローンを使っているように思います。
こちらは別の株です発色は少し劣りますが、
繊細な細葉のシルエットです。
子株はタケノコのように根元から生えてきて、葉を開いていきます。ゴエリンギーのようにランナーを伸ばすタイプだと親株から離れたところで、葉を展開していくので、群生を作りやすいのですが、根元から出るタイプは子株を放っておくと、根元がギュウギュウに詰まってしまいます。ある程度大きくなってから子株を外すか、親株の植え替えの際に外すのが良いと思います。